
中村ハルコさんの写真集が届いた。
東京都写真美術館で開催されている”日本の新進作家展vol.9 [かがやきの瞬間]”で
初めて彼女の作品を見て、一目惚れしてしまった。
カラー作品で強く惹かれたのは久しぶりである。

心のままに切り取られたスナップショット。
カラーネガに多い淡いトーンのプリントではなく、しっかりした色調。
それなのに夢で見るような、カラーともモノクロとも言えない不思議な世界。
荒木さんが絶賛したのも理解できる。彼の顔となっている作品とはぱっと見
全く違うが、表現したい世界が一緒であることは容易に分かる。
彼女がもうすでに他界してしまったと言うことは、自宅に戻りWeb上で写真集を
探している時にしったのだが、実に残念なことである。
プリントも。。。と、一瞬思ったのだが、彼女の作品はある程度まとまった単位で
見る方が良いと思った。
一枚一枚めくるたびに、その場の素敵な空気に包まれる。
彼女の写真をみて、久しぶりにカラーが撮りたくなってきた。